mamam2011-07-16

わたしが小さいころ、ひいおばあちゃんが家に居ました。ひいおばあちゃんは、ほとんど寝たきりで、あまり顔を合わすこともなかったです。たまに具合がよくて起き上がっているときに顔を合わせると、「飴やろか」と言って、”コンキンタン”という飴ちゃんをくれました。ひいおばあちゃんの好物だったようです。それをみて、おとうちゃんがよく「ハナクソ丸めてコンキンタン♪」と言っていました。コンキンタンという飴ちゃんは、指でくるくるして両端を尖らせたような、そういう形をしていました。そのときはおもしろいなあーと思ってたけど、今思うと失礼な話やなあー^^;
おとうちゃんの父親は陽気な山師っぽい人(イメージでは、ゲゲゲの女房のイタチみたいな人)だったそうです。家を破産させて家族ほったらかして東京に行ってしまった後、長男だったおとうちゃんは、4人の弟妹と、お嬢様育ちの母親と祖母(ひいおばあちゃん)を抱えて、めちゃめちゃ苦労したらしいです。そんなこともあって、おとうちゃんはあんまりひいおばあちゃんを好きではなかったようです。おばあちゃんのことは好きだったみたいなので、おばあちゃんを不幸にした男を生んだ人だったからなのか、親のくせにおばあちゃんをしっかり守れなかった人だったからなのか?ひいおばあちゃんが、おばあちゃんの母親なのか、おじいちゃんの母親なのかも知らないので、なんとも言えませんが・・・まあ、そんなこんながあったので、失礼な歌を子供に教えてしまうのも、詮無いことだなーと思えます。
んで、まあ、この飴ちゃんって、それなのかなあ?と思って懐かしい気持ちでいっぱいになり、買うてみました。
でも、味は全然違ったー。^^;
前にググルで調べたときに、コンキンタンの原料ははったい粉、と書いてあったんだけど、これにははったい粉は書かれてなかったので、やっぱり違うものだったのでしょう。ちょっと残念です。
でも、これはこれで、素朴で美味しいので、ぼちぼち食べようと思います。^^
因みに、ひいおばあちゃんには破産して失った家の近くに贔屓の飴屋さんがあったので、おとうちゃんはいつもそこまで買いに行ってあげてたようです。なんやかや言うても優しいなあーと思いました。^^


<追記>
思い出したのですが、そういえば、誰かが、「おかあちゃんがひいおばあちゃんに、めちゃいびられてた」と言っていました。だから、おとうちゃんはひいおばあちゃんに対して怒ってたのかもしれません。世話してもうといて、どういう態度やねん!って話ですよね。おかあちゃんは田舎の普通の農家の末娘だし、ひいおばあちゃんは都会のお嬢様だったらしいことから考えて、なんか、いびりの構図が頭に浮かびますよねえ。。。^^;